スレート屋根の耐用年数は?

本来のスレート自体の耐用年数は長く、天然スレートであれば割れない限り半永久的に、人造スレートであれば30~50年くらいもちます。しかし、 スレート材自体には耐水性が無いため工場で出荷前に瓦の表面に塗装が施されており、その塗膜は10年程で劣化しはじめます。そのため大抵のメーカーの耐用年数は10年前後となっています。塗膜が劣化しやすく割れやすい素材であることから、他の屋根材に比べ10年程と耐用年数が短めです。またスレート材自体に問題がなくても、スレート材と屋根をつなぎ留める金具に錆などの不具合が生じてしまうなら、スレート材が浮いてしまい雨水の浸透やスレート材が飛ばされる可能性もあります。このような外からの影響にも左右されやすい屋根材なので、影響を受けなければ30年程問題ない場合もあれば、台風による飛来物によって割れてしまえば10年以内でも交換が必要になる場合もあります。
・スレート屋根のメンテナンス方法
スレート屋根は他の屋根材に比べ、比較的メンテナンスや細かな補修が必要です。どのようなメンテナンスが必要でしょうか?

 

■修理・補修

まずは、大掛かりな工事になる前に点検を行い、定期的な修理や補修をすることで、耐用年数を延ばすことができるかもしれません。スレート材自体には問題がなくても屋根全体に影響を与えかねない防水シートや金物部分や棟板金と呼ばれるスレート屋根の頂上部にある金属板は強風などからの影響を受けやすいので錆や浮きがないかの点検、補修が必要です。

■塗装

スレート瓦は塗装によって防水性や耐久性を上げています。ですから、塗膜が劣化してしまうとコケやカビが発生し強度が低下してしまいます。劣化が進むと塗装ではメンテナンスできなくなります。葺き替えになる前に、10年に1度程の定期的な塗装によってメンテナンスを行うことでスレート屋根を割れにくく耐水性も増し、長く保たせることが出来ます。塗装の前には高圧洗浄によって古いスレートの塗装を取り除き、特に傷んだ箇所を補修したうえで塗装を行います。塗装の際には棟板金や水切りの錆止め塗装も忘れず行いましょう。外壁塗装の場合と同様、スレート屋根の塗装の場合も塗料の種類によって金額やその後の耐久年数が異なります。

■葺き替え

塗装では補えなくなると葺き替えを行う必要があります。葺き替えとは既存のスレート屋根を取り外し、もう一度新しいスレート屋根に取り替える方法です。スレート材の傷み度合に合わせて、スレート部分や水切り金具、防水シート部分だけ取替えますが酷く傷んでいる場合はその下の野地板までの取替えが必要となり費用もかさんでしまいます。葺き替えでも、メンテナンス費を最小限に抑えるために野地板が痛む前の早い段階で葺き替えを検討するようにしましょう。

■カバー工法

カバーという名の通り、既存のスレート屋根の上から新しい屋根材を施工する方法です。費用は葺き替えより安くすみますが、二重の屋根材によって屋根が重くなり耐震性に欠けることや、その後の修繕費用が高くなるというデメリットもあるので、どの工法がよいかメリット・デメリットの両面を考えて決めるようにしましょう。

スレート材自体はメンテナンスフリーの材料ですが、耐水性や耐久性に欠けるため塗装で覆う必要があります。そのため、スレート屋根の耐用年数は塗装の耐久性に大きく影響されるといえます。定期的な点検によって塗膜の劣化や棟板金や留め金具の劣化を見逃さないようにしましょう。劣化を確認したなら、費用のかかる葺き替えやカバー工法になる前に早い段階で補修を行うことや定期的な塗装によってスレート屋根の耐久性を延ばしていきましょう!