屋根の防水シート!『ルーフィング』の種類と特徴!

屋根の防水シート!『ルーフィング』の種類と特徴!

ニューライナールーフィング施工完了画像

今回は、屋根の防水!『ルーフィングシート』の種類についてご説明いたします。

屋根の雨漏り防止策は「屋根材」の交換や修理だけではありません。
瓦の下に敷く防水シートも雨漏り防止に重要な役割を担っています。

この記事では、さまざまな種類がある防水シートの特徴やそれぞれの価格相場について詳しく解説いたします。

 

❶屋根の防水シート・ルーフィングシートについて

「ルーフィングシート」とは、屋根材などの下に敷く屋根用の防水シート(屋根下葺材)のことです。

屋根の野地板と屋根材の間にあり、私たちが日常生活で目にする機会は少ないものですが、家を守るための大切な役割を担っています。

Tajimaニューライナールーフィング画像

一般的にアスファルト製の商品が多いため「アスファルトルーフィング」と呼ばれたり、省略して「ルーフィング」と呼ばれたりすることもありますが、屋根の防水下地であることに変わりありません。

 

❷ルーフィングシートの役割

ルーフィングの役割イラスト解説画像

 

防水シートには、雨水が瓦の隙間から侵入しても屋根の下地材に水を浸透させない、という重要な役割があります。
防水シートが正しく施工されていれば、強風などで瓦が1枚飛んでしまったり破損してしまったからといって、すぐに雨漏りは起きないでしょう。

雨漏りが起こるのは瓦の破損やずれによって、下地材である防水シートが傷んで穴があいたり破損したときです。
ルーフィングシートは大きな1枚のシートではなく、約1m幅の長いシートで、必要な分をカットして使います。

そのため、部分的な補修にも対応可能です。

 

❸ルーフィングシートの主な種類とメリット、デメリット

日本の住宅で最も多く選ばれているルーフィングシートはアスファルト素材のシートです。
「ルーフィング」といえばアスファルトルーフィングのことを指す施工業者も多く、防水シートの代表格といえるでしょう。

しかし、アスファルト以外にもルーフィングシートにはいくつかの種類があります。
ここでは素材別のルーフィングシートの特徴とメリット、デメリットについてご紹介します。

◆アスファルトルーフィング

Tajimaルーフィング(ニューライナールーフィング)画像

 

「アスファルトルーフィング」はアスファルトを染み込ませた板紙(厚いボール紙)にアスファルトの層を重ねて作られた防水シートです。

JIS規格では、板紙や層の種類によってさらに細分化されていますが、一般家庭で最も多く使われているのは「アスファルトルーフィング940」という規格のシートです。

大正時代から使われ始め、関東大震災の復興をきっかけに広く使われるようになりました。
現在も多く使われていることから、防水に関する信頼性の高さがうかがえます。

●アスファルトルーフィングのメリットとデメリット

メリット デメリット
・安価である
・止水性に優れる
・劣化しやすい
・透湿性が低いため野地板が結露しやすい
・耐久性が低いのでランニングコストが高い

◆改質アスファルトルーフィング

アスファルトルーフィングよりも高品質なのが「改質アスファルトルーフィング」です。

基本的な設計はアスファルトルーフィングと同じですが、板紙を挟み込む膜が改質アスファルトになっています。
改質アスファルトとは、石油から作られるアスファルトに「ポリマー」や「天然アスファルト」を加えてアスファルトのデメリットである耐久性の低さなどを改善した製品です。

 

●改質アスファルトルーフィングのメリット・デメリット

メリット デメリット
・止水性に優れる
・耐久性が高い
・アスファルトルーフィングに比べて高価
・透湿性が低いため野地板が結露しやすい

◆高分子系ルーフィング

合成ゴムや塩化ビニルを原料とした、アスファルトではないルーフィングシートを総称して「高分子系ルーフィング」と呼ぶことがあります。
合成ゴムと塩化ビニルの防水シートとでは、メリットがより大きい塩化ビニル製のものが積極的に採用される傾向にあり、合成ゴムの防水シートを施工することは少なくなってきています。

 

●合成ゴムルーフィングシートのメリット・デメリット

メリット デメリット
・安価で軽量
・伸縮性が高いため下地の亀裂に影響されない
・短工期、施工性がよい
・平面下地にしか施工できない
・紫外線で劣化しやすい
・接着剤の劣化によって防水機能が落ちる
・シートが薄いため飛来物で破れやすい

 

●塩化ビニルルーフィングシートのメリット・デメリット

メリット デメリット
・耐候性、耐久性に優れている
・カラーバリエーションが豊富
・伸縮性が高い
・破れにくい
・平面下地にしか施工できない
・耐用年数に近づくと固くなり破れやすくなる

 

◆透湿防水ルーフィング

「透湿防水ルーフィング」は家の中の湿気を逃がすことのできる防水シートです。
水蒸気を通し雨水の水滴を通さないという特徴があり、濡れても乾燥しやすいので高気密高断熱の住宅で積極的に採用されています。

ヨーロッパでは、防水シートといえば透湿防水ルーフィングのことを指すほど主流になっているシートです。

●透湿防水ルーフィングのメリット・デメリット

メリット デメリット
・透湿性が高い
・耐久性が非常に高い
・施工性がよい
・高価である
・透湿性能を保つため施工には技術が必要

 

◆粘着層付きルーフィング

ルーフィングシートの裏面が粘着シートになっている防水シートです。
タッカーなどの器具を使わなくても屋根下地に直接貼りつけることができ、カバー工法で多く採用されています。

粘着層付きルーフィングシートの中には、一度貼りつけてもきれいに剥がせるタイプの製品もあります。

●粘着層付きルーフィングのメリット・デメリット

メリット デメリット
・穴を開けずに施工できるので防水性に優れている
・傷んだ屋根材の上に重ねることができる
・施工性がよい
・高価である
・アスベストを含む屋根材の上に施工する場合は剥がすときに厳重な管理が必要
・非透湿性で湿気を逃がしにくい

 

◆不織布ルーフィング

比較的安価な防水シートは紙がベースになっているものが多いのですが、すべて布で作られている高級なルーフィングシートの代表が「不織布ルーフィング」です。
紙に比べて破れにくいという大きな特徴がありますので施工の際も破れにくく、職人の腕にあまり左右されず防水性を保てるシートといえるでしょう。

●不織布ルーフィングのメリット・デメリット

メリット デメリット
・破れにくく丈夫
・建物の動きにも追従する柔軟性がある
・紙ベースに比べて高価である

 

❹ルーフィングの耐用年数と価格比較

ここではルーフィングの種類と耐用年数、価格についてご紹介します。
価格の目安はすべて「1平方メートルあたり」の単価です。

ルーフィングの種類 耐用年数 価格目安 備  考
アスファルトルーフィング 約10年 約200円~ ルーフィングのなかで最も安価なグレード
改質アスファルトルーフィング 約30年 約400円~ アスファルトの品質によって価格は大きく異なる
高分子系ルーフィング 約15年 約1,000円~ 主に陸屋根に使用するため使用量は勾配屋根よりも少ない
透湿防水ルーフィング 約50年 約500円~ ランニングコストは最も安い
粘着層付きルーフィング 約30年 約900円~ カバー工法では管理に厳重注意が必要
不織布ルーフィング 約30年 約500円~ 近年施工例が増えている

 

❺屋根防水シートの施工業者の選び方

雨漏りを防ぐために重要なアイテムとなる「防水シート」
瓦の施工業者が防水シート施工を兼ねることもありますが、防水専門の施工業者も存在します。

屋根の状態を健全に保つには、業者選びが重要になりますので、これからご紹介する選び方のポイントをおさえて、慎重に選ぶようにしましょう。


❺-1防水シートの説明がしっかり行われるか?

この記事で紹介したように、防水シートとひとくちにいっても多くの種類があります。
安価な防水シートからハイグレードな防水シートまであるため、それぞれのメリットとデメリットをしっかりとわかりやすく説明してくれる業者かどうかをチェックしましょう。

1種類の防水シートだけで見積もりを作り、ほかの防水シートの説明がないときは「ほかにも選択肢があるかどうか」をたずねてみましょう。
1種類だけを強く勧めてくる業者は、業者の利益を優先しているとも考えられます。

 

❺-2現段階で雨漏りしている場合、しっかりと調査を行うか

雨漏りの調査をしっかり行ってくれるかどうかも業者を見極める大切なポイントです。

雨漏りの原因が屋根だけにあるとは限りません。
そのため、しっかりと調査をした上で、雨漏りを止める最善の方法を提案してくれるかどうかをしっかりとチェックするようにしましょう。

きちんとした調査をせずにシートの交換だけを勧めてくる業者は、不必要な工事を行ったり、必要な工事を行わないなどのリスクがあるため、避けたほうが良いでしょう。

 

❻屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということです!

 

「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」

「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい…。」
しかし、大切なお家の「リフォーム」です。

面倒がらずにしっかりと、合い見積もりを取り、相場や見積内容についても把握した後に業者を選ぶようにしましょう!

 

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