塗装に必要なケレンとは?おろそかにしてはいけない理由!

塗装に必要なケレンとは?おろそかにしてはいけない理由!

 

家の塗装に必要なケレンとは?

また、「ケレン」をおろそかにしてはいけない理由とは?

そもそも、家の塗装を行ううえで欠かせない作業である「ケレン」をご存じでしょうか?

 

ケレンとは建設・建築業界で使われている専門用語で、家の塗装の際に塗装部分の劣化やサビを研磨して除去する作業のことですが、実はこのひと手間がとても大切なのです。

 

そこで今回は、家の塗装におけるケレンの役割と重要性のお話をしたいと思います。

 

家の塗装におけるケレンって何?

外壁・ケレン作業画像

建築塗装におけるケレンとは、外壁や屋根などに使われている「鉄部」と「木部」に施す作業です。

 

例えば、鉄部はトタン屋根、木部は縁側やウッドデッキなどが代表的なものです。

 

ケレンをする目的は、塗装部分の表面を均一に滑らかにすることです。

こうすることで、新しく塗り替えた塗装を剥がれにくくする効果があります。

そのほか、ケレンには以下のように3つのメリットも存在します。

 

◆サビを寄せ付けにくい外壁が期待できる

 

トタン屋根のような鉄部にサビが発生している場合、仮にその状態で塗装を施すと、たとえ良質な塗料を使ったとしてもサビの浸食は防げません。

 

それだけサビの威力は強いのです。

その点、ディスクサンダーといった研磨工具を使用してサビを除去すれば、「サビを寄せ付けにくい」外壁に復活します。

 

その上から塗装を施せば、見た目はもちろんのこと、塗料の耐候性も期待できます。

 

◆汚れを除去することで塗膜の密着力を高める

 

外壁や屋根には汚れがつきものです。

塗装時に行われることの多い洗浄作業でほとんどの汚れが除去されますが、なかには汚れがひどく洗浄では除去しきれない場合もあります。

 

その状態で塗装を施すと、せっかく塗り替えても剥がれやすくなってしまいます。

塗装は、コーティング機能を持つ「塗膜」によって表面が覆われています。

 

古い塗装の上から新たに塗装を施す場合、双方の塗膜が密着部分になりますが、古い塗装に大きな汚れの塊があると、その汚れを挟むようにして新旧の塗膜が重なるため、当然密着性は弱くなります。

 

この場合、塗装前のケレンでひどい汚れを除去すれば、塗膜本来の強固な密着性が発揮されます。

 

◆毛羽立ちを除去することで塗膜の密着力を高める

 

毛羽立ちとは、木の表面の繊維が浮き上がることで起きる現象です。

 

身近なものでイメージするならば、指の「ささくれ」が毛羽立ちに近いといえるでしょう。

 

毛羽立ちはウッドデッキのような木部で発生することが多いです。

そうした状態で塗装を施すと、大きな汚れがある場合と同様に剥がれやすくなります。

木部では研磨工具で毛羽立ちを除去してから塗装を施すと、塗膜同士の密着性が高まります。

 

ケレンの種類は4つある

 

ひと口にケレンといっても、実は作業レベルによって4つの段階に分けられています。

ここでは、各段階における作業内容や特徴をご紹介します。

 

①ケレン1

 

鉄部が非常に激しく腐食した状態の塗装に対して行うのがケレン1種。

主に「ブラスト工法」が採用されます。

ブラスト工法とは、研削材(白けい砂・銅粒・銅砕粒など)を圧縮した空気や遠心力で吹き付けて、金属面のサビを落とす処理です。

 

高圧ホースから出る研削材がサビと塗膜を剥がすことで、きれいな金属面を露出させます。

ただ、設備・環境保全(粉じんや騒音など)の面から、ブラスト工法は一般住宅における外壁塗装では適用されていません。

 

一般住宅の外壁塗装でケレン1種に相当するほどの腐食の場合は、ケレンではなく部材の交換になるため、費用が高額になる場合があります。

 

②ケレン2

 

薬剤を使わずに電動工具や手動工具でひたすら削り続けることで、旧塗膜の劣化やサビによる腐食を取り除くのがケレン2種です。

 

主に鉄骨構造の建物を対象とし、「ディスクサンダー」「ワイヤーホイール」「パワーブラシ」「ニューマチックハンマー」などの強力な電動工具を使用して行われます。

 

電動工具で対応できない場所は手工具を使用しますが、その分の手間もかかるため、費用は高めです。発サビ面積30%以上が対象になります。

 

③ケレン3

 

ケレン2種とは違い、電気工具による大掛かりな作業を必要としないのがケレン3種の特徴です。

 

外壁塗装におけるケレンのなかでは、最も多く採用されているタイプの作業でもあります。

部分的で軽度なサビ・剥がれを除去する場合が多く、主に用いるのは「ワイヤーブラシ」「スクレパー」「やすり」などの手動工具です。

 

発サビ面積が30%未満~5%程度で、点サビの発生がこの作業の目安になります。

ケレン3種の場合、まだ十分な密着力を維持する劣化していない塗膜(活膜)は残しておくのが一般的です。

 

④ケレン4

 

全4種類のなかで、最も時間をかけずにできるのがケレン4種です。

 

サビや旧塗膜の劣化が非常に少ない状態であるため、「ワイヤーブラシ」「ほうき」などを用いて行います。

また、軽度な汚れや粉化物には、サンドペーパーを使うこともあります。

サビがないときは、表面の洗浄作業にとどまるケースが主流です。

 

ケレンの相場は?

 

ケレン2~4種までの相場額の価格帯は、1平方メートルあたり200~2,000円です(ケレン1種は、民間建築を対象とせず、部材の交換になることが多いため、今回は相場に含めていません)。

それでは、ケレン2~4種それぞれの相場額の価格帯(一例)を見てみましょう。

 

◆1平方メートルあたりのケレンの相場額(一例)

 

●ケレン2種 1,500~2,200円

●ケレン3種 500~1,200円

●ケレン4種 200~400円

 

屋根塗装などの見積書には、ケレンの1平方メートルの単価を記載する場合がありますが、附帯部の木部や鉄部は一部分のみしかしない場合もあり、その場合は一式と記載され、その合計金額が記載されている場合があります。

 

つまり、ケレンの項目は㎡数で正確に出すことは難しい場合が多いということです。

ただし、このような見積書であった場合は、どの箇所をするのかを確認し、できれば書面で記載してもらう方が安心できる方法になります。

 

見積書にケレンが入っているかをチェック!

ケレンという用語は、建設・建築業界では広く浸透している言葉です。

ただ、建築塗装においては「ケレンから派生した用語」というのが多く存在します。

 

見積書には、鉄部の塗装の場合は「ケレン」と表記されますが、木部やサイディングの場合は「研磨紙刷り」と記載されることもあります。

 

そのほか、「サビ落とし」「目荒らし」「素地ごしらえ」「下地処理」と書かれている場合も少なくありません。

見積りを依頼する際は、必ず「ケレン」という項目が入っているかを確認するようにしましょう。

 

また、「下地処理」だけでは何を指しているのかわからないため、事前にそれがケレンなのかどうかを確認することが大切です。

 

ケレン作業はスルーできない!

 

なぜケレンをするのかといえば、塗料の「ノリ」をよくするためです。

 

ノリがよくなることで塗膜同士も強固に密着し、結果的に剥がれにくい外壁塗装が実現します。

こうしたケレンのポイントを押さえておけば、見積りや契約時に役立つほか、手抜き工事というリスクの回避にもつながるでしょう。

 

また、塗装前のケレンがあってこそ「塗料の本来の耐用年数」が現実的に機能します。

 

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