スレート屋根とはどんな屋根?
スレート屋根とはどんな屋根?
スレート屋根とは、セメントを主成分とした薄い板状の屋根材を使った屋根のことです。
スレート屋根は、セメントを主成分とする厚さ5mmくらいの薄い板のような屋根のことで、平べったい板の形状をしています。
日本の住宅や工場、倉庫などで広く使われています。
以下に特徴をまとめてみました。
❶スレート屋根の種類
①化粧スレート(コロニアル・カラーベスト)
セメントに繊維を混ぜて成形したもので、軽量で施工しやすく、住宅に多く使われています。
②天然スレート
天然の粘板岩を加工した高級屋根材。耐久性は高いですが、価格も高く、主に歴史的建造物などに使用されます。
③波形スレート
工場や倉庫でよく見られる波型のスレート。強度があり、コストパフォーマンスに優れています。
地域や人によってよび名が変わり、「コロニアル」や「カラーベスト」や「平板」「化粧」「スレート瓦」「新生瓦」など様々なよばれかたがあります。
一般的なスレートのサイズは、幅91cm×高さ41.4cmで厚さは約5mmです。
上部に4か所、釘を打って固定する穴があります。
釘を屋根の野地板に打ち込んでスレートを固定します。
❷スレート屋根の寿命
スレート屋根は製造された年代によって耐久性が変わります。
特に第二世代のスレート屋根はぜい弱で、割れや欠けなどの不具合が多発しやすい傾向があります。
スレートの世代 | 耐久性 | 製造時期の目安 | アスベスト有無 |
第一世代 | 30年~40年 | 1990年代中頃以前 | 〇 |
第二世代 | 15年~25年 | 1990年代中頃~2000年代中頃 | × |
第三世代 | 30年 | 2000年代後半 | × |
第二世代以降のスレート屋根にはアスベストが含まれていないが、アスベストを含有する屋根よりは耐久性が低い。
❸スレート屋根は割れても大丈夫?
スレート屋根が部分的に割れたり、欠けたりすることが原因で雨漏りがすぐに起きることは、弊社の経験上ほとんどありません。
過度に心配する必要はないでしょう。
それではなぜ、スレート屋根が割れても雨漏りは起きないのでしょうか?
断面で見ると、スレート屋根は2重構造であることが分かります。
たとえば、スレートが1枚ずれ落ちて無くなった場合、その下にあるもう1枚のスレートが現れます。
したがって、割れや欠けがあっても、その下にあるもう1枚のスレート屋根が屋根の機能の役割を担ってくれます。
むしろ、スレート屋根の不具合については、割れたスレート屋根が風で飛ばされて、隣家の壁や車などに当たってしまう事故ののほうが怖いです。
スレート屋根で雨漏りが生じる根本的な原因は?
スレートの下にはルーフィング(下葺材)と呼ばれる防水シートが敷かれています。
スレートのすき間に入った雨水は、ルーフィングがはじいてくれます。
雨漏りを防ぐ役割はルーフィングが果たしています。
ルーフィングが破れることではじめて雨漏りが起きます。
スレートの割れより、ルーフィングの機能が低下するほうが最も重大なことです。
❸スレート屋根を構成する部材の名称と耐久性
①スレート屋根本体(コロニアル・カラーベスト・平板スレート・化粧スレート)
②防水シート(ルーフィング)
③野地板(のじいた)
④棟板金(むねばんきん)
⑤ケラバ板金
⑥軒先板金(のきさきばんきん)
⑦破風板(はふいた)/鼻隠し(はなかくし)
スレート屋根を構成する部材 | 耐用年数(耐久性)の目安 |
防水シート | 10年~20年 |
野地板 | 35年~45年 |
棟板金 | 10年~15年 |
ケラバ板金 | 20年~30年 |
破風板 | 20年~30年 |
スレート屋根本体だけではなくスレート屋根を構成する部材の寿命にも注意を払う必要がある
❹スレート屋根のメリット
①メリット
- 軽量で耐震性が高い
- 施工コストが比較的安い
- デザインやカラーバリエーションが豊富
②デメリット
- 経年劣化しやすく、10〜30年でメンテナンスが必要
- 古いものにはアスベストが含まれている可能性がある(2004年以降は禁止)
- 割れやすく、強風や飛来物に弱いことも
③メンテナンスの目安
- 約10年ごとに塗装や点検
- 劣化が進んだ場合はカバー工法や葺き替えが必要
ちなみに「コロニアル」や「カラーベスト」という名前で呼ばれることもありますが、これらは商品名で、いずれも化粧スレートの一種です。
❺スレート屋根のシェアが下がっている理由
上記の表は、新築で融資(フラット35/旧住宅金融公庫)を受ける際に報告する屋根材の出荷データをグラフ化したものです。
1990年代、スレート屋根はダントツトップのシェアを占める屋根材でした。
バブル崩壊による経済低迷も背景にあり、価格の安いスレート屋根はまたたくまにナンバーワンの屋根材となりました。
2000年代、ノンアスベストの問題が顕在化し、シェアが低減し、瓦屋根に抜かれてしまいます。
2010年代前半、東日本大震災が発生し、屋根の軽量化の関心が高まり、再びトップの地位を獲得します。
2010年代後半からは軽量で耐久性の高い、ガルバリウム(ジンカリウム)鋼板の屋根材に追い抜かれてしまいます。
屋根材のシェアをめぐり、このような三つ巴の争いがあったのです。
❻ガルバリウム鋼板の評価の高まり
スレート屋根のシェアが急低下している一方で、ガルバリウム(ジンカリウム)鋼板の屋根の人気が高まっています。
ガルバリウム鋼板は従来のトタンに代わる素材として、30年近く前に開発されました。
着実に実績と評価を積み重ね、現在ではリフォームだけではなく新築でも最も多く用いられている屋根材になっています。
鋼板屋根、特に「ガルバリウム鋼板」が人気を集めている理由は、現代の住宅ニーズにぴったり合っているからなんです。
以下にその魅力をわかりやすくまとめてみました。
■人気の理由
①軽量で耐震性が高い
ガルバリウム鋼板は1㎡あたり約5kgと非常に軽く、瓦の約1/6、スレートの約1/3の重さ。建物への負担が少なく、地震に強い家づくりに貢献します。
②高い耐久性と防錆性
アルミニウムと亜鉛の合金でメッキされており、錆びにくく、耐用年数は25〜30年以上。スレートよりも長持ちします。
③メンテナンスが少なくて済む
定期的な塗装や点検は必要ですが、頻度は少なめ。長期的に見るとメンテナンスコストを抑えられます。
④デザイン性が高い
シャープでモダンな外観に仕上がるため、シンプルでスタイリッシュな住宅にぴったり。カラーバリエーションも豊富です。
⑤コストパフォーマンスが良い
初期費用はスレートよりやや高めですが、耐久性が高いため、長期的には経済的です。
現在、数ある屋根材の中で、総合的にガルバリウム(ジンカリウム)鋼板の屋根が最も高い評価を得ています。
グラスビトウィーンでは、この金属屋根の表面に自然石粒を超高温融着(ガラスコーティング)をして、長期にわたる色の褪色を抑え(再塗装が不要)しかも、金属屋根の欠点ともいわれる、雨音の軽減・太陽光の反射により熱伝導の軽減を大幅に改善した「ディーズルーフィング」の国内認定施工店として認可されております。
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