屋根の棟板金の捲れはありませんか？

屋根の棟板金の捲れはありませんか？

もうすぐ、今年も梅雨時期に入ります！
梅雨は、穀物にとっても大切な時期ですが、人間にとっては湿度も高く嫌な時期と感じている方も多いのではないでしょうか？

また、梅雨時期は雨も多く、初めて我が家の雨漏りに気づかれる方もいらっしゃると思います。

今回は、目視でもわかる屋根の板金捲れについてお話しいたします。
棟板金のめくれは、屋根の頂部にある金属製のカバーが浮いたり剥がれたりする現象です。

主な原因としては、強風、釘の浮き、経年劣化などが挙げられます。

この状態を放置すると雨水が浸入し、雨漏りや修理費用の増大につながる可能性があります。

修理方法としては、棟板金の交換や釘の打ち直しが一般的ですが、場合によっては、長年の雨漏れ放置により下地木材の腐食で野地板交換も必要になることがあります。
修理費用の目安は5万円～30万円程度ですが、屋根の状態によって異なります。

また、訪問業者が「棟板金が浮いている」と指摘してくることがありますが、悪質な業者も存在するため、すぐに契約せず、信頼できる業者に点検を依頼することが重要です。

❶屋根の棟板金の捲れを放置すると？

棟板金の捲れを放置すると、次のような問題が発生する可能性があります。

1.雨漏りの発生
剥がれた部分から雨水が侵入し、屋根の内部や天井に水が染み込むことがあります。

2.下地の腐食
木材の下地が濡れて腐食すると、屋根の耐久性が低下し、さらに修理費がかさみます。

3.強風でさらなる破損
浮いた棟板金が強風で完全に飛ばされると、周囲の屋根材や家屋にダメージを与える恐れがあります。

4.害虫やカビの発生
湿った環境が続くと、カビが発生したり、シロアリなどの害虫が寄りつく原因になります。

結果的に、修理費が高額になることもあるため、できるだけ早めに補修するのが賢明です。

❷どうして棟板金が捲れるのか？

棟板金が捲れる主な原因は、経年劣化、強風、施工不良などが挙げられます。

1.経年劣化
棟板金は内部の貫板（ぬきいた）に固定されていますが、貫板が木材の場合、長年の雨水や湿気の影響で腐食しやすくなります。
これにより固定力が低下し、板金が浮いてしまうことがあります。

2.強風や台風の影響
屋根の頂部にある棟板金は風の影響を受けやすく、特に強風時には浮いた部分に風が吹き込むことで、板金が捲れたり飛散したりすることがあります。

3.釘の浮きや抜け
棟板金は釘で固定されていますが、金属の熱膨張と収縮を繰り返すことで釘が徐々に浮いてしまうことがあります。
これにより固定力が弱まり、板金が捲れる原因になります。

4.施工不良
施工時に適切な固定がされていない場合、時間が経つにつれて板金が浮きやすくなり、捲れや飛散のリスクが高まります。
棟板金の捲れを防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが重要です。
特に貫板が木製の場合は、樹脂製の貫板への交換を検討すると耐久性が向上します。

❸屋根貫板交換相場は？

屋根の貫板交換の相場は、1メートルあたり約5,000～10,000円が一般的です。
ただし、屋根の形状や施工方法によって費用は変動しますので注意してください。

また、足場の設置が必要な場合は10～30万円ほど追加でかかることがあります。
棟板金の交換も同時に行う場合、1メートルあたり2,500～6,000円が相場です。

施工業者によって価格やサービス内容が異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

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