ご自宅の屋根に緑や黄色のコケが生えていたら気になりますよね。
屋根にコケが生えていると見た目が悪くなり、耐久性にもよくないので取り除くことはとても大切なことです。
ですが、ただ取り除くだけではまたすぐにコケが繁殖してしまいます。
屋根にコケが生える原因
コケの胞子は空気中に飛んでおり、その胞子が屋根に付着し水分と融合して繁殖します。
コケが繁殖する原因としては、屋根材の防水効果がなくなっていることが原因です。
屋根材の防水効果が切れている場合は、雨が降った時に屋根材が水を吸収します。
水分が含まれている状態はコケが生え易いる環境となります。
屋根の防水効果が効いていれば、コケの菌が付いても雨で流れ落ちて繁殖しません。
日当たりが悪く湿っている
日当たりが悪く、常に湿っているとコケが生え易い環境となります。
なぜならコケは水分があるところで繁殖するからです。
屋根の中でも、比較的日の当たりにくい北面にコケが生えることが多いのはこのためです。
表面がザラついている
表面がザラザラしているとコケの胞子が付きやすくなります。
屋根に塗られている塗膜が劣化することによって、表面がザラザラになりコケの胞子が付きやすくなります。
コケを除去した後に塗装して表面を平滑にすることによってコケの胞子が付きにくくすることが大切です。
コケが生えやすい家屋
*近くに森がある ; 苔の胞子が多く飛散している為にコケが発生しやすい
*近くに川が流れている ; 湿気が多い為にコケが繁殖しやすい環境となります。
*日当たりが悪い ; 雨の乾燥が遅く湿気が多く苔が繁殖しやすい
*スレート・セメント瓦の屋根 ; スレートやセメント瓦の屋根は、7~10年位で防水効果がなくなり、雨水を吸水しやすくなり苔の繁殖を促します
コケを放っておくと屋根の劣化が進む!
屋根に繁殖したコケを放っておくと屋根材自体が傷み、屋根の寿命が短くなります。
そのため、コケが見つかったら根を張る前に早めに取り除くことが大切です。
コケが生えたことによっておこる劣化症状
*屋根の強度低下
コケが生えることによって屋根は常に湿気を含んだ状態になり、建材自体が脆くなってしまします。
そして徐々に屋根材の表面や角が割れやすくなったり削れていきます。
*屋根の内部の劣化
常に水分を含んだ屋根材は放っておくと内部まで湿気が浸透し、内部の防水紙や木材まで腐ってしまいます。
この状態まで行くと、塗装ではなく屋根の下地の交換が必要になり葺き替え工事となります。葺き替え工事は、高額な費用が掛かってしまいます。
コケを除去する方法
屋根の寿命を長持ちさせるためにも苔が出始めたら苔を放置せず、きれいに取り除くようにしていきましょう。
【軽度】高圧洗浄
コケが表面についている軽度の場合、高圧洗浄で十分に洗い流すことが出来ます。
ほとんどの場合はこちらの高圧洗浄でコケを落とすことが出来ます。
【重度】バイオ洗浄
コケの繁殖が進んで根を張っている場合はバイオ洗浄がおすすめです。
洗浄剤を高圧洗浄の前にローラーで塗布するか、または高圧洗浄の水に混ぜて使用します。
★洗浄後は必ず塗装をしましょう!
屋根の洗浄の後は必ず塗装が必要です。
なぜなら、洗浄の際にはコケや汚れと一緒に表面の塗膜も削られるので、洗浄後何もせずに放っておくと、防水機能がなくなった屋根は余計にコケが生えやすくなってしまうからです。
そのため、洗浄後は塗装をして新しい塗膜を形成しコケの発生を防ぐことが大切です。
また、屋根の高圧洗浄の作業は必ず足場仮設が必要になります。
そのため洗浄と塗装を別に行うと、その分足場代も余計にかかってしまいます。
足場代を節約するためにも、高圧洗浄と塗装はセットで行うことが大切です。
洗浄後の屋根塗装でコケの再繁殖を防ぐ!
屋根のコケを洗浄で取り除いたとしても、そのままでは数か月で再びコケが繁殖します。
再繁殖を防ぐためには、屋根を塗装して塗膜形成してコケの繁殖を防ぎましょう。
コケの繁殖を防ぐおすすめ塗料
耐久性の高いシリコン以上の塗料
耐久性が高い塗料を選択することで、防水機能が高くなり、長期にわたって水を弾く屋根にすることが出来ます。
防カビ防藻機能のある塗料
塗料の中には防カビ・防藻機能の付加価値の付いた塗料も存在します。
コケが気になる方はそういった機能性塗料を選ぶ事も大切です。
コケが目立たないおすすめ屋根色
塗装後もコケが目立たないようにしたい方はぜひ参考にしてください。
ブラウン
コケは紫外線を浴びることで枯れてしまうと茶色になります。