町田市・横浜市でパミール屋根のお住いの方にマメ知識!!

また、はっきりとはご自宅の屋根がパミール屋根かどうかわからない?という方には、ドローン屋根点検がおススメです!

 

↑パミール屋根は端部が膨らんだり、はがれたりしています。

一方、同じスレート屋根でもコロニアルはこんな感じ。

 

屋根材の端部の膨らみ・はがれはありません。

屋根に上がることもなく、15分もあれば、簡単にパミール屋根か確認できますよ!

 

そもそもパミール屋根とは?

パミール屋根材は化粧スレート系無石綿屋根材(厚さ約5㎜)です。

製造販売元は窯業系サイディングのトップメーカーであるニチハ(株)です。

パミール屋根は、1996年に本格販売開始(約25,000棟/年)

2009年に販売中止

13年間で撤退した屋根材です。(約300,000棟(推定)のパミール屋根が存在する)

販売エリアは関東・中部・関西・中国・四国まで。

当時はアスベストが入っていない化粧スレートということで、

大手ハウスメーカーさんも含め、数多くの工務店さんが採用した屋根材です。

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上は当時の建築雑誌の広告です。

「美しく・強く。」という文字を見るとだまされた~と思う方も多いと思います。

パミール屋根の特徴は?

パミール屋根のメンテナンス方法を考える上で、パミール屋根材の特徴を理解しておかなければ、2次被害の可能性もあります。

とにかく、パミール屋根は他の屋根材にはない、特殊な材質となっていますので、要注意です。

 

無石綿

特徴はなんと言ってもアスベストが入っていないことです。

これはメンテナンスする上では、アスベスト対策を行わなくてもいいので、助かります。

販売当初、発がん性物質のアスベストが入っていないスレート屋根は画期的だったのです!

アスベストは繊維状の物質で、セメントのつなぎ材料としてスレートの踏み割れ防止に貢献していました。

しかし、発がん性物質で社会的課題となっていたため、アスベストの代わりにどんな繊維を使用するのか?各社、研究していたようです。

パミールはアスベスト繊維の代わりにパルプ繊維等を使用しました。

パルプは軽量化、踏み割れ防止には効果があるのですが、水分を吸いやすい特徴があります。

この高い吸水性(きゅうすい)がパミール劣化を引き起こした悪の根源です。 

メンテナンスする上でも要注意!!

パミールの「パ」はパルプの「パ」から由来しているらしい・・・

製造上の不具合とかではなく、主原料・製品設計自体が根本的にダメだった!!

 

湿式製法

同じ化粧スレートであるカラーベスト・コロニアルとの違いは製造方法。

カラーベストは乾式製法。

一方、パミールは湿式製法(抄造法)、この違いが2つ目の問題点。

抄造法(しょうぞうほう)・・・和紙を造るように、紙すきの製法で数層に重ね上げて成形。

その後、プレス成形されていますが、この層は素材の中に残存する。

この層に沿って、パミールが層状にはがれることとなる。

化粧スレート屋根材は数社生産していましたが、現在はKMEW(ケイミュー)1社だけです。

KMEW以外はすべて湿式製法だったので、化粧スレートの湿式製法は無理があったと言われています。

 

パミールの悪の根源

★吸水率が高い(わかりやすく言うとスポンジ)(通常10%程度、24時間で24%程度)

吸水率とは、水分の含みやすさを表す。

JIS規格では、28%以下となっている。(規格内であるが、劣化の最大原因である。)

★層状構造(ミルフィーユ構造)

劣化が進むと層状間に水分を吸い込むために、加速的に劣化が進む。

★塗装が弱い

表面塗装の紫外線劣化が早い。

裏面塗装がカラーベストに比べて、出荷時から乏しいので、パミールの重なり部分の裏面から水分を吸いやすい。

★★パミール屋根はスポンジのように水分を含んでいるのでご注意ください★★

パミール屋根の劣化状況!

代表的な築10年経過したパミール屋根の劣化状況は以下の通りです。

初期はどうだったのか?

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同じ物件の玄関上はほとんど劣化していなかった。

パミールの新築当初は、こんな感じ。(カラーベストみたい。)

なぜ、この部分が劣化していないかというと日射、放射冷却(ほうしゃれいきゃく)を受けにくい場所だったからです。

 

一方、大屋根を見てみると悲惨です・・・

層状剥離(そうじょうはくり)

大屋根(2階屋根)を見てみると著しくパミール屋根が劣化している。

屋根の方角(日射、放射冷却の影響)によって、はがれ具合が異なっています。

★東・南・西面・・・表面が小さくはがれている。

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★北面・・・基材自体がなくなるほど、はがれが進んでいる。

さわるとかさぶたのように、ポロポロめくれる。

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同じ物件で、同じパミール屋根で、こんなに違っています。

メンテナンス方法は?

化粧スレート屋根(カラーベスト)の10年目のメンテナンス方法としてはメンテナンス費の安価な再塗装が主流です。

それでは、パミール屋根ではどうか?

パミール屋根の経年後の状態も考慮しますと・・・

再塗装・・・✖ NG

再塗装はできません。

再塗装の品質としては、屋根材表面との密着性が重要です。

そのため、パミール屋根表面を高圧洗浄できれいする必要があります。

 

しかし、動画「スレート屋根の実態」でも出てくるように、指で触るだけでボロボロとはがれてしまう強度しかなく、高圧洗浄すると崩壊してしまうので、洗浄ができないのです。

洗浄せずに再塗装しても1,2年も持ちません。

 

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結果、再塗装はNGです!!

 

つづいて、再塗装の次に安価な補修方法として、カバー工法があります。

よくネットでも出ていると思いますが、果たして大丈夫なのか・・・

カバー工法・・・アスファルトシングル葺き ▲お勧めできない

まず、カバー工法のアスファルトシングル葺きについて。 (▲お勧めできない)

現状のパミール屋根は水分が含んだ状態となっている。

屋根の大きさが100㎡の場合(普通の住宅イメージ)、どれぐらいパミール屋根材が水分を吸っているか・・・

答・・・約200kgにもなります。

カバー工法では、パミール屋根にルーフィング(防水紙)をかぶせて、その上にアスファルトシングルを葺く。

つまり、水分を含んだスポンジを防水紙で覆って、アスファルトシングルでカバーすることになる。

結果、パミール屋根は乾燥せず、水分は残ったままとなる。

そのパミール屋根の中をアスファルトシングルを留めるビスが貫通するので、2次被害の危険もあります。

屋根材は違いますが、アスファルトシングル葺きにカバー工法をした現場での屋根の結露現象が観察されました。

【まとめ】 パミール屋根のメンテナンス・・・安心・高耐久な屋根に葺き替えよう!

・パミール屋根はスポンジのように水分を含む特徴の屋根材である。

・その水分が原因で、パミール表面の層状剥離や釘の腐食を引き起こしている。

・カバー工法のメンテナンスはお勧めできない。

・パミール屋根をはがして、新しい屋根材を葺こう!

・どうしてもコストを抑えたい方は、しっかり晴天が続いて乾いてからカバー工法をしよう!!

・新しい屋根材は、安心・高耐久な屋根を選ぼう!

・今後のメンテナンス費を確認して、屋根材を選ぼう!

 

当社で最近現調依頼で多いのが屋根の棟板金が浮いてますよ!この様な訪問販売が多くなっています。

実際に浮いてるお宅も、もちろんありますが大抵は営業のキッカケでもあります。

この様な営業をされた場合は他業者の意見を聞いて見るのも良いかもしれません。

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最後に

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