屋根葺き替え 屋根葺き替えで不安を解消!
屋根葺き替え
屋根葺き替えで不安を解消しませんか?
「屋根の葺き替え」とは、これまでの屋根を解体・撤去し、新しい屋根材に葺き替える工事の事です。
屋根材を全て撤去しますので、その下の防水紙や野地板といった普段目に見えない手の入れにくい部分も同時にメンテナンスや補修を行うことができます。
屋根の葺き替えというと老朽化した屋根というイメージがありますが、最近では耐震対策としての軽い屋根へ葺き替えるお客様も非常に増えてきました。
「グラスビトウィーン」ではお客様の事情や好みに応じて様々な葺き替え工事を行っております。
目 次
- ●地震に強い屋根とは
- -屋根材別の重さと比較
- -重さによる重心位置と地震による揺れの違い
- -屋根の軽さは耐震性に直結
- ●軽くて割れない、強い瓦
- ●施工方法の変更だけでも仕上がりの重量も変わる!
- ●瓦屋根から金属屋根の葺き替え、工事の流れとは?
- ●葺き替えとカバー、どちらがオススメ?
- ●葺き替えと葺き直し、どちらがオススメ?
- ●屋根葺き替え工事は施工後不安を残さない工事です!
- ●まとめ
地震に強い屋根とは
葺き替え工事を検討される多くの理由として瓦の重量が挙げられます。
近年地震や台風で瓦屋根が被害を受ける機会が非常に多いのが理由です。
強風による捲れや割れの被害は補修や施工方法でカバーできますが、地震で落下する瓦による二次被害、地震時に倒壊するリスクが心配という方も多いと思います。
そこには瓦の重さも非常に大きく関係しており、軽量な屋根材へ変更したいというご相談を多くいただきます。
しっかり住宅の構造、揺れのメカニズムを理解したうえで屋根葺き替え工事を計画しましょう!
地震時の揺れの大きさを決めるのは震度やマグニチュードだけでは無いのです。
家屋の重心の位置にも大きく左右されるんです。
屋根が重いと重心がどうしても高くなってしまうため、不安定さが増してしまいます。
そのため、大きく揺れる現象が起きてしまいます。
一般的な広さの家屋(100㎡、30坪の場合)で瓦屋根の場合、その重さは約6tにも達します。
実に軽自動車(約800kg)7~8台分に相当する重さです。
同じ広さであっても金属屋根に葺き替えた場合、重さは10分の1、約600㎏まで激減します。
軽自動車1台分未満になってしまうのです。
目には見えませんが、重心の位置もかなり下がります。
実際の揺れでは建物の上端になればなるほど遠心力が大きく働きます。
重さの数倍以上の力が加わることになるのです。
はたらく遠心力が同じであっても、軽ければ軽いほど建物に加わる力は少なくなります。
また、金属屋根は瓦と違い、一枚一枚を屋根に積むわけではないので、地震時に落下する危険性もありません。
現在の金属種では、数々の安全機構が準備されている為、強風で飛ばされる心配もありません。
以前は「金属屋根だと雨音が大きくて気になる」なんてことも言われましたが、現在のものは遮音性にも優れていますので、殆ど気になりません。
「夏、暑い」なんてことも言われますが、最近のものは遮熱性や断熱性にも非常に優れております。
スーパーガルテクト(アイジー工業)
ガルバリウム鋼板と断熱材を一体にしたことで、金属屋根材の弱点ともいえる遮音性・断熱性をしっかりカバーしています。
以前のガルテクトを改良し、補償範囲・期間を大幅に伸ばした意匠性が高く人気の屋根材です。
スーパーガルテクトは、アイジー工業株式会社が販売している屋根材の一つで、「ガルバリウム鋼板」という種類の屋根材に分類されます。
スーパーガルテクトは、屋根材に断熱材が加わっている金属屋根で、耐久性、断熱性共に優れており軽量といった特徴があります。
また、スーパーガルテクトには「スーパーガルテクト」と「スーパーガルテクトフッ素」の2種類があります。
スーパーガルテクト 超高耐久ガルバリウムの上に遮熱性ポリエステルを施しており、質感が良いのが特徴です。
ニチハの横暖ルーフやスーパーヒランビーきわみなども同じ仕組みの屋根材として挙げられます。
エコグラーニ(ディーズルーフィング)
ジンカリウム鋼板表面に吹き付けられた自然石粒が雨音を伝えにくくした屋根材です。
断熱材を取り付けず内部に通気層を設けることで屋根材からの熱も伝えにくくし、透湿ルーフィングとの相性も非常に優れています。
※メーカーはジンカリウム鋼板と言っておりますが、実際の成分などもガルバリウムと変わらないため、ここではガルバリウム鋼板と言わせていただきます。
エコグラーニは輸入品の屋根材になり、ディーズルーフィング シリーズの一つになります。
このディーズルーフィングは、アメリカなどの世界中で認められた屋根材で、日本で20年以上の実績を持つシリーズになります。
エコグラーニの他にも「ローマン」「クラシック タイル」「ディプロマットスター」といった種類などからお住まいのイメージと合わせて選択できます。
エコグラーニには、表面に着色された天然の石粒があり、この石粒がエコグラーニ 特有の凸凹を作り出しています。
カラーは、進化した「ツイードグレー」温かみのあるナチュラルな「カフェ」和と洋問わない「エバーグリーン」漆黒で上品な「オニキス」の4色展開です。
どうぞ、お気軽に「国内認定施工店・グラスビトウィーン」までご相談下さい。
瓦
多彩なデザインのお住まいが現在溢れる現在でも、「屋根はやっぱり瓦が良い」という方はたくさんおられると思います。
現在でも瓦の持つ耐久性や断熱性、高級感や重厚感は大きな魅力のひとつです。
現在ではその瓦の持つ耐久性、高級感、重厚感、質感も従来のものとほとんど変わらないのに、軽くて丈夫・しかも重量は半分というハイブリッドタイプの瓦が販売されております。
瓦にこだわりつつ、屋根は軽くしたいという方はぜひ、ご覧ください。
瓦屋根の工法によっては葺き直しによって屋根の総重量を約3分の2から2分の1程度に減らせる可能性があります。
関東以北では少ないのですが、『土葺き』と呼ばれる工法が用いられている瓦屋根の場合、『から葺』工法で葺き直しますと、従来の瓦をそのまま使用しても総重量を約3分の2から2分の1程度にまで減らすことができます。
先程も述べましたように、実際の揺れでは先端になればなるほど遠心力が働くため、重さの数倍以上の力が加わります。
重量の3分の1というと約2tです。
これだけの重さを減らせれば、充分な耐震効果が期待できます。
また葺き替えまではいかずとも棟の施工方法で軽量に仕上げることができます。
多くの棟瓦は土で土台を造り、瓦を積み漆喰で固定する『湿式工法』で施工されています。
土台に土や漆喰を使用しない工法として注目を浴びているのが『乾式工法』、土台を専用金具と木材に変更し防水性に優れた乾式面戸シートで覆い下地を形成する工法です。
天候や気温に左右されない高耐久シートを主体とすることで、軽いだけでなく長期にわたって雨漏りを防ぐこともできます。
瓦の状況によって施工可能かどうかが決まりますので、葺き替え工事を行わずに屋根の軽量化を図りたい方は、是非「グラスビトウィーン」までお気軽にご相談ください!
屋根材にかかわらず屋根の補修・補強を行える屋根葺き替え工事ですが、今回は屋根軽量化の効果が最も高く、施工数が最も多い瓦屋根から金属屋根材への葺き替え工事の様子をご紹介します。
屋根材別のポイントもご紹介しますので参考にしてみてください。
瓦屋根から金属屋根「エコグラーニ」の葺き替え
写真は屋根葺き替え工事を行う前の状態です。
まずは積みあがった棟を解体し瓦を全て剥がしていきます。
瓦を再利用する葺き直し工事の場合は撤去時に割れないよう細心の注意を払わなければならず、どうしても施工単価が高くなる傾向があります。
剥がしていくと瓦を固定するための桟木部分に土や埃が溜まっていることが分かります。
その土が雨水を吸い込むことで防水紙や桟木を傷めてしまう事もあります。
既存の防水紙の撤去
瓦の下には防水紙が敷いてあります。
そちらを全て撤去します。
長年蓄積された埃やゴミの他に、瓦設置に使用された土などが出てきますので、清掃しながら防水紙を取り外していきます。
屋根カバー工法の場合これらの下地を見ることはありませんが、知らないうちに雨水が廻っており野地板に雨染みが出来ているということも少なくありませんので、点検時の調査が非常に大切です。
屋根の下地の補強ため、野地板の増張り
屋根の強度を上げるために、既存の野地板の上に新しい野地板を増し張りします。
固定用の釘やビスは垂木(たるき)といわれる屋根の骨組みに留めていきます。
野地板が腐食している場合は張替補修を行います。
ちなみに張替前の野地は通気が出来るよう隙間が空いているバラ板ですが、防水紙で雨水浸入を完全に防いでいる近年の住宅は構造用合板が使用されています。
雨漏りを起こしたとしてもすぐに乾燥するようにという昔の考え方とはかなり変わっていることが分かりますね。
新しい防水紙を野地板に敷設
防水紙は雨水浸入を防ぐ最大の要です。
軒先(屋根の端部)から棟(頂部)に向かって重ねながら防水紙を葺きます。
防水紙にも様々な種類がありますが、改修時には耐久性・シール性に優れた改質アスファルトルーフィングが使用されることが多いです。
屋根材施工後は見ることができない部分ですので、施工方法があっているのか確認のためにも施工写真は撮影してもらうようにしましょう。
文書削除
金属屋根材「エコグラーニ」の設置
葺き替えに使用する屋根材はエコグラーニです。
この屋根材はジンカリウム鋼板からできており、表面はストーンチップによる自然石粒仕上げになっています。
ちなみにジンカリウム鋼板はガルバリウム鋼板とほぼ同じ成分ですが、従来のガルバニウム鋼板より耐用年数が高いというデーターも発表されています。
軽くて腐食に強い上、屋根材に関してメーカー保証が30年保証も付いている安心の屋根材です。
屋根材も防水紙同様、軒先から棟に向かって固定しながら葺きます。
多くの金属屋根材は上部屋根材で隠れる部分でビス止めを行いますが、エコグラーニは上部と噛み合わせて屋根材の小口で止める施工が特徴です。
※インターロック機構
貫板と棟板金を設置
屋根材施工後、棟部分に貫板と呼ばれる下地材を取り付け、それを覆うように棟板金を設置します。
貫板は真上から棟木に固定、棟板金は貫板に対し側面固定をすることで雨水が入りにくく強固に固定できます。
瓦から金属屋根のエコグラーニへ葺き替え完了
瓦屋根から金属屋根に葺き替え完了です。
エコグラーニは表面の自然石粒を高温にてガラスコーティングしている為長期に渡り色褪せが殆どなく、定期的な塗装も不要なのでランニングコストがかかりません。
また、屋根の重量も軽くなったので地震対策にも大きく貢献します。
更にエコグラーニの固定にはSUSビスを使っています。
SUSビスはねじ込み式で緩みにくいので、強風にも強いという特徴をもっています。
葺き替え工事というと瓦屋根というイメージを持たれてはいませんか?現在多くのお住まいで使用されている化粧スレートは厚みが約5㎜と薄く軽量なため、金属屋根材でのカバー工法も可能です。
同様の理由からアスファルトシングルや金属屋根材も屋根カバー工法が可能です。
屋根カバー工法は既存屋根材を撤去する必要が無い為費用も抑えられ工期も短くまさに一石二鳥です。しかしそれらすべての屋根材が屋根カバー工法で対応できるわけではありません。
屋根カバー工法が施工出来ないケース①
例えば雨漏りが酷く野地板まで腐食してしまっていると、屋根カバー工法を行い外からの雨水浸入を防いでも、内側にこもる水分が腐食させ続けてしまいます。
築年数が経過し野地板自体が歪みを起こしている場合も、綺麗な屋根材を被せただけでは歪みによって隙間ができ雨漏りリスクを高め工事はできません。
屋根カバー工法が施工出来ないケース②
またデザイン等・主観的な理由から「金属屋根材は使用したくない」という方もいらっしゃると思います。
屋根カバー工法はなるべく重量を加えずに仕上げるためにも、使用する屋根材は最軽量な金属屋根材ですので、使用できる屋根材も制限されますが現在では技術も進歩し、非常に立体的なデザインや、カラーバリエーションも多いため数多くのお客様からご検討いただいております。
太陽光発電の設置を検討されている方に屋根カバー工法はオススメできない?
以前は盲点となりがちなチェックポイントですが、《今後太陽光発電の設置を検討されている》方に屋根カバー工法はオススメしておりませんなどの話もよく聞きましたが。
昔は太陽光発電は野地板か垂木に対してビスで固定していました。
既に二重に仕上がっている重たい屋根に、安全な施工が出来るかわからない太陽光発電は設置は推奨できませんが、現在は太陽光発電ぺネルを設置する場合も、直接的に屋根材をを貫通させ野地板や垂木にビス止めを行わず、しっかりと既存屋根材の上から野地板に新しい屋根材をしっかりと固定し、その屋根材に穴を開けずに設置ステーを取付できるようになったので、建物の状況によって太陽光発電もカバー工法により施工できる場合もでてきました。
屋根カバー工法と葺き替え工事、どちらの方が向いているのかを改めてしっかり考えてみましょう。
是非「グラスビトウィーン」にご相談くださいね!
葺き直し工事が施工出来ないケース①
まず一つ目は瓦自体の角が取れ丸みを帯びている状態の場合です。
瓦は1枚1枚を噛み合わせるように重ね葺いています。
揺れや強風等で瓦が揺れると削りあい、いつしか角が取れてしまうのですが、それと同時に固定がうまくできなくなりずれが大きくなってしまうのです。
部分的な差し替えで対応できるケースもありますが、葺き替え工事の方が寧ろ良いという判断に至る可能性もあります。
葺き直し工事が施工出来ないケース②
二つ目は瓦のずれを防ぐためにラバーロック工法を行った瓦です。
ラバーロック工法は瓦の継ぎ目にシーリング材を打設し部分的に固定を行う工法ですが、せいぜい日常生活の風に耐える程度で、耐震性等にほとんど効果はないと言われています。
施工費用が安いという理由で飛び込み業者に施工してもらったという方も多いと思いますが、毛細管現象による雨漏りリスクが高まるなどオススメ自体できない施工方法です。
ラバーロック工法を行った瓦屋根で雨漏りが起きてしまった場合の対応は一択、屋根葺き替え工事だけです。
瓦に付着しているシーリング材を全て剥がす手間は新規瓦を使用するよりも高額になるからです。
葺き直し工事が施工出来ないケース③
三つ目はセメント瓦や乾式コンクリート瓦を使用しているケースです。
瓦だと思われていた屋根がセメント瓦だったということはありますが、明らかに違うのが素材です。
粘土を焼成した和瓦は吸水しませんが、セメント瓦は塗膜保護しない限り吸水し劣化してしまいます。
またセメント瓦・コンクリート瓦は既に販売されていない廃盤製品ですので、割れ程度でも代替製品がなければ屋根葺き替え工事が必要となります。
今回屋根葺き替え工事のメリットや施工方法についてご紹介させていただきましたが、下地の状態を確認し必要に応じて補修もできる唯一の工事が屋根葺き替えです。
もちろん屋根葺き直し工事や屋根カバー工法と較べると施工費用も高く思わず躊躇してしまうのですが、下地から屋根材まで新しくし、何一つ不安を残さない仕上がりにすることができます。
ただし稀に、葺き替え工事を行ったのに雨漏りを起こしてしまったというトラブルもあります。
勾配に対して屋根材が適切でない場合
防水紙の葺き方に誤りがあった場合
など、屋根工事を行う上では基本中の基本ですがそのような事例も確かにあるのです。
そのため工事業者を決める際には、費用だけでなく屋根カバー工法や葺き直し工事の決定的な違いを説明できるか、どのように施工を進めていくのかを聞いてから工事を進めるよう心がけましょう。
「グラスビトウィーン」は点検・お見積りを無料にて承っております。
屋根材に関して知りたい、葺き替え工事の費用を知りたい、雨漏りを起こしてしまったので補修したい等、屋根に関して不安やお悩みがある方はお気軽にご相談ください。
スタッフ一同お待ちしております。
まとめ
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- 屋根カバー工法と葺き替え工事で悩まれている場合は、雨漏りで下地が吸水していないか、今後太陽光発電を設置しないかをチェックしましょう。
- 角が取れた古い瓦、ラバーロック工法を施工した瓦、セメント瓦・乾式コンクリート瓦は屋根葺き替え工事でしか対応できません。
- 地震による建物被害と屋根の重量は非常に深い関係があります。耐震性を向上させるならなるべく軽い屋根材へ変更することが効果的です。
- 一番軽いのは金属屋根材ですが、断熱性・遮音性そのままに約1/2の重さで仕上がるハイブリッド瓦(ルーガ)も注目を浴びています。
- 屋根材によって多少施工方法の違いはありますが、野地板の補修から防水紙の新設を行うことで雨漏りを起こす心配・不安は全て解消できます。
●葺き替え工事は下地の補修・補強等もできる唯一の工事です。
施工費用も高くなってしまいますが、施工方法さえ正しければ長期にわたって不安を残さない工事です。
屋根カバー工法が良いのかなどはお住まいの利用方法をしっかり考えて工事に臨みましょう。