①雨どい

一般的な雨樋は塩化ビニール樹脂や合成樹脂でできています。紫外線などにより劣化し、耐久年数は約20年です。美観の向上や保護は雨樋の外側を塗装することで可能です。

また、勾配がとられていないところは、草が生えたりゴミがたまったりするケースが多いです。歪みや割れは雨樋を交換する必要があります。

②軒天

軒天とは外壁から外側に出ている屋根の裏部分のことです。素材にはケイカル板やスレート板、エクセルボードなどが使用されています。

③雨戸・戸袋

雨戸は強風時などに窓を破損から守り、防犯の役割も果たしています。その雨戸を収納するスペースが戸袋です。素材はアルミ製やスチール製が一般的です。アルミ製は塗装ができません。スチール製の場合は、ケレン作業でサビを落としてからサビ止めを塗布し、塗装します。ただ、劣化が酷い場合は塗装しても短期間で剥がれてくる可能性が高いので取替えがおすすめです。

④ベランダ・バルコニー・屋上の床

ベランダやバルコニーの劣化を放置すると雨漏りや老朽化の原因になる危険があります。

傷む前にしっかりメンテナンスを行うことで、結果的に修繕にかかる費用を抑えることにもなります。これらの箇所は、美観性より防水性を高めることが重要です。工場や大型水槽などにも使用されるFRP防水工法なら費用対効果が高く工期も短いのでおすすめです。

 

⑤笠木

塀や手すり、腰壁、パラペットなどの一番上の部分が笠木です。雨水が浸透しないように施工しなければなりません。ベランダでは複数の笠木が角で交わる構造になっているので、そのつなぎ目に隙間ができると雨漏りの原因になる事があります。金属製・木製など材質も多彩なので、それぞれに合った施工方法をえらびましょう。

⑥鉄部(庇)

庇などの鉄部を塗り替える上で、最も重要なのが汚れやサビを落とすケレン作業です。ケレンが不十分だと塗料がしっかり密着せず、すぐに塗料が剥がれてしまう可能性があります。ケレンし、錆び止めを塗った上で仕上げの塗装作業をします。

⑦木部

他の部材と比べると劣化が早いので、外部に面している木部は定期的な塗り替えが必要です。施工時は、汚れや浮いた塗膜をサンドペーパーなどで削り落とし、塗装します。外部木部は防腐も必要なので、防腐剤入りの塗料で施工します。

⑧基礎

基礎コンクリートのクラックは、化粧モルタル上のクラックか、基礎本体にまで及んでいるクラックかで補修の方法が異なります。0.2㎜程度のクラックなら弾性フィラーなどの下塗り剤だけで問題ありません。クラックが深い場合は基礎強固剤などで補修する必要があります。

 

⑨水切り

水切りは、外壁から伝わる雨水を土台の中に侵入させない役割のものです。雨水が浸入すると土台を腐らせてしまう可能性があるので、メンテナンスはしっかりしておきましょう。

まとめ

外装部位は実は種類が多いのです。リフォームの際は、細部まで入念にチェックし、リフォームの工程をきちんと説明してくれる業者に依頼しましょう。それが外装リフォームを成功させるカギです。